アルミフレームで作るロボット試作

ロボットの試作開発

ロボットのハードウェアの中でも、筐体や骨格といった構造部分は開発全体の基盤となる重要な要素です。特に試作段階では、要件や搭載機器が頻繁に変更されるため、短期間で組み立てやレイアウトの変更ができる構造を採用することが求められます。

アルミフレームは、切断や加工が容易で、ボルトやナットといった締結部品だけで構造を再構築できる点が大きな利点です。センサーやアクチュエータの取り付け位置を簡単に変更できるため、試作から評価、改良までのサイクルを大幅に短縮でき、設計検証のスピードを落とさず開発を進めることが可能になります。

アルミフレームを活用した開発方法

アルミフレームを使った試作開発では、まずベースとなるシャーシを構築することから始めます。基本となる骨格を作ったうえで、センサーやアクチュエータ、制御機器を取り付けるための固定治具やマウント構造を設計し、後から仕様が変わっても再配置できるようにしておくことが重要です。

次に、各種センサーやデバイスを取り付けてシステム全体を構成します。アルミフレームのスロット構造を活かすことで、固定位置の微調整や搭載機器の追加が容易になり、繰り返しの実験・検証に柔軟に対応できます。

実例

弊社の開発チームでは、屋外走行用のロボットをアルミフレームで試作しています。

駆動モーターや制御装置はすべてフレームに直接固定し、必要な剛性と整備性を確保しました。また、アクリルパネルをはめ込むことで、小雨程度であれば内部機器を保護できる簡易防水性も実現しています。

このように、アルミフレームを用いることで短期間での試作・検証・改良が繰り返しやすいロボットを構築することが可能になります。

短期間での試作・検証・改良が繰り返しやすいロボット

アルミフレームを使った試作機開発は、状況や目的に応じて柔軟に対応できるのが最大の魅力です。
そのため、初期段階で細かな仕様書がなくても、実際の使用環境や搭載機器に合わせて設計を調整しながら進めることができます。

構造の組み替えが容易なアルミフレームなら、試行錯誤を重ねながら最適なレイアウトを見つけるプロセス自体が開発の一部になります。
プロトタイプの段階から量産設計へスムーズに移行できる点も大きな利点です。

これからロボットや機械装置の試作を検討している方は、ぜひ一度アルミフレームをベースにした開発手法を取り入れてみてください。
アイデアを形にするスピードが、きっと驚くほど変わるはずです。